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北の国からDVD全巻フルセット販売
TV放送当時、同時間帯にウルトラマンAの放送と重なり、視聴率的には惨敗したと言われていますので、本作品を最初から最後まで観た人は、実は少ないんだと思います。なので「視聴率で負けた=面白くなかった」と考えている人が少なく無いと思います。確かに第1クールは仮面ライダーの時代劇への安直な焼き直しですし、テコ入れ第1弾の第2クールの西洋妖怪編もまだ迷走感が有ります。しかし、第3クール前後の、ハヤテの服装が忍者仕様になる頃から、東映が腹を据えて本気を出しだした感がヒシヒシ伝わってきて、昔、赤影という特撮忍者ドラマの名作を作った自負も有り、月の輪が加わり、悪魔城を目指す隠密スパイ諜報ドラマ&ロードムービーの様相を呈しだして、俄然、面白くなります。更に極めつけは、テコ入れ第二弾の第4クールで、天本英世の大魔王サタンシリーズとなり、ハヤテの母親が登場し、タツマキが退場する替わりに、菊容子（好き好き魔女先生）らの2名のくノ一、狂言回し的なキャラとして潮健児のイタチ小僧を加え、母親を救うクライマックスへと突入します。この辺になると、真っ当な忍者ドラマとしても十分、成立しています。また潮健児の演技の上手さが光り、設定でくノ一の菊容子に惚れているのですが、例えば46話で菊容子に告白するシーンなどは、本当に何でもこなせる上手い役者なのがよくわかります。つまり、後半に行くに従って、ドラマは尻上がりに面白くなっていきますが、当時は、テコ入れもむなしく、視聴率はそれほど持ち直さなかったみたいですから、この後半の面白さを知っている人は多くは無いと思います。月の輪の正体なども、初めて知って、私自身もビックリしました。こういう謎掛けも仕込まれています。また、じゃあ前半は面白く無いのかと言われると、当時、13才の林寛子がピチピチの超ミニスカートで殺陣に挑戦したりと、ドラマが単調な分、林寛子の貴重なビジュアルが楽しめます。（32話で降板）日本征服を企む血車党の党首・魔神斉は、化身忍者を生み出し、悪事を働いていた。ハヤテは、そんな彼らの悪行に耐え切れず、父・谷の鬼十により化身忍者に改造。変身忍者嵐に変身するハヤテは、伊賀の生き残り・名張のタツマキ親子を仲間に得て、悪の化身忍者を作った父の罪を償うため、日本の平和を守るために、血車党の血の掟を破って化身忍者に挑む!